第24章 刀鍛冶の里
翌日。
泰葉は金崎の件もあり、杏寿郎に送ってもらう。
「では、今回も色々とありがとうございました。」
泰葉は頭を下げる。
千「またお待ちしております!図鑑をまた見ましょうね!」
槇「気をつけてな。」
2人に見送られながら、泰葉と杏寿郎は出発する。
『行ってまいります!』
門を出た所で、早速横抱きにされる泰葉。
「え⁉︎歩いて行くんじゃないんですか⁉︎」
杏「いつあの男が現れるか分からないだろう!」
「現れた時に対処していただければ大丈夫です!
恥ずかしいので降ろしてください!」
わーきゃー言う声が煉獄家に聞こえた。
槇「あんなんで本当に大丈夫だろうか…。」
千「兄上、泰葉さんの前だと、考えがおかしくなる時がありますね…」
千寿郎にまで言われるとは…
槇寿郎は苦笑いを浮かべた。
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あの後泰葉はとりあえず降ろしてもらい、歩いて蝶屋敷までやってきた。
しのぶが丁度通りかかり
し「あらあら。お二人で仲良くご出勤ですか?」
と、揶揄った。
「う…しのぶさん〜!」
泰葉はもう!っと頬を膨らませる。
それをみて固まるしのぶと杏寿郎。
しばらく時が止まっていたが、杏寿郎はハッとした。
杏「胡蝶!話がある!少し時間をもらえないだろうか?」
しのぶは、何だろうと首を傾げながらも頷いた。
泰葉も金崎の話だと思い、しのぶと杏寿郎についていった。
杏寿郎はしのぶに、泰葉が体験したことと、昨日の帰りのことを話した。
し「まぁ…そんなことがあったなんて。」
しのぶは驚いて泰葉をみた。
「黙っていてごめんなさい…」
し「いいえ。何も直接的な事を起こされていないので、迷うのも当然です。
金崎という隊士は11時半に来るのですね?
今日は11時からは私が代わりましょう。」
杏「うむ!その方が良いだろう。
明日から泰葉さんは不在という事だから、宇髄にも協力を仰いで金崎について調べてもらおうと思う。」
し「分かりました。
泰葉さん、ささないな事でも大丈夫ですから、いつでも言ってくださいね。」
「うん、ありがとう。」