第22章 目覚め
泰葉は残念そうに眉を下げた。
「そうでしたか…
それは申し訳ないですね。ご期待に添える容姿では無いので…。」
後「…は?」
「後藤さんからも、違った旨をお伝えしていただけると助かります。もし、皆さんがこれから期待してこられたら、ガッカリされてしまいますから。」
泰葉はそう言って頭を下げた。
後藤は何言ってんだという顔をしている。
後「あの、ちゃんと鏡見たことありますか?」
「えっ!」
泰葉は後藤が何を勘違いしているのだと言っていると思っている。
「ご、ごめんなさい.」
泰葉はひどく落ち込み、その様子を見たアオイに後藤は怒られた。
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鬼殺隊本部、隠達の待機場所。
後「戻りましたー。」
「おー、どうだった?」
後「どう…?目が覚めて身体は大丈夫そうだった…。」
後藤がそう言うと、その周辺にいた隠達が後藤を睨んだ。
「違うよ、泰葉ちゃんだっけ?一般人のさぁ!」
「可愛かったか?」
後藤は、炭治郎に向けていた笑顔を思い出して頬を染めた。
後「…可愛かったっす。」
そう答える後藤に隠達は羨ましがった。
「くそぉ!なんで後藤ばっかり!」
「後藤ばっかり!!」
その日一日、後藤は恨言を言われた。
そんな後藤の所に丸メガネをかけた男がやってきた。
裁縫係の前田まさお。
通称ゲスメガネ。
前「泰葉ちゃんは隊服着ないのかな?」
後「鬼殺隊としているわけじゃ無いからなー。着ないだろう。」
後藤にすっぱり否定された前田は
前「くそぉ!後藤のくせ…ぐふっ!」
前田は後藤の鉄拳を喰らった。
後「お前には言われたくねぇわ!!」
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