第21章 想い
杏寿郎と実弥は、いつの間に想いを伝えていたのかと驚いていた。
そして、テーブルには料理がたくさん運ばれてきた。
食べながら話を続ける。
杏「…冨岡はすでに泰葉さんに、気持ちを伝えたと言う事か?」
義「…。」
義勇は食べながら喋れない。
ウンウンと頷いている。
実「お前にしては随分展開早いな…」
実弥は蕎麦を啜る。
実「ま、俺も同じくようなもんだなァ。」
さらっと言う実弥に、杏寿郎と義勇の箸が止まる。
実「昨日、包帯もらいに行ったんだよォ。
そん時色々話して…まぁ振られたも同然だったからなァ。
あいつは人のこと傷つかないようにしてくれてたんだけど、俺じゃあいつは靡かねぇなァ。
でも…なんつうか、庇護欲を掻き立てられるんだよなァ。
だから、妹みてぇに護っていってやろうと思った。」
流れで話たが、実弥はとても恥ずかしそうだ。