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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第21章 想い



杏「冨岡、今から何をしに行くんだ?」
義「いや、特には何も…(任務帰りだからな)」
杏「よし!これから飯にでも行こう!」

義勇はお腹も減っていたので頷いた。
2人は任務での出来事などを話したりして、食事処に向かった。

食事処に着き、暖簾をくぐると、そこには背中に『殺』の文字。


杏「む!不死川じゃないか!!」

杏寿郎の声にビクッと肩を震わせ、振り返る。
隣に義勇までいると分かり、ピリピリし始めた。

杏「君たちは、いつもピリついているな!
少しは仲良くしたらどうなんだ?」

杏寿郎は実弥の正面に座った。
義勇は杏寿郎の横に座る。

実「仲良くしたってどうしようもねぇだろぉがァ。」

実弥はちょっと不機嫌そうだ。


杏寿郎は朝とは思えない量の注文をした。
義勇と実弥は毎度のことながらギョッとする。

義「煉獄はよくそんなに朝から食べられるな。」
実「注文聞いただけで胃もたれがしてくるわ。」
杏「ははは!父にもよく言われる!」


皆で料理を待っている間、実弥が口を開く。

実「煉獄、お前噂になってんぞォ。想い人がいるってな。
それ、泰葉のことだろ?」
義「あぁ、俺も聞いた。…そうなのか?」

杏寿郎はよくもここまでバレたものだなと、目を丸くした。

杏「君たちに嘘をついても仕方ないな。
そうだ!俺は泰葉さんが好きだ。」

あまりに潔いので、言葉を失う2人。

杏「…しかし、君たちもだろう?」

実弥と義勇は少し気まずそうな顔をする。
すると、答えたのは意外にも義勇だった。

義「俺は…初めこそは1人の女性として惹かれた。
しかし、先日泰葉と話していて泰葉にとって俺はその対象じゃないと気づいた。
そう思ったら、俺も泰葉を姉のように思える部分があった。
だから、これからは姉としての好きという気持ちを持とうと思う。」


いつもの義勇と思えないほどの饒舌ぶりに、2人は会いた口が塞がらなかった。


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