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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第21章 想い



杏「…そうだな。
しかし、鬼殺隊はそういうところだ。皆命をかけている!」

泰葉は眉を下げた。
この鬼殺隊がいるから、鬼を知らないで生きていける人も大勢いる。だけど、その鬼殺隊も人間だ。

「難しいですね…」

杏寿郎も、眉を下げて泰葉を見た。


そして、ところで…と口を開く。

杏「我妻少年が言っていた、チュッとしてくれたら…というのはどういう事か?」

「えっ⁉︎ あ、いや…それは…」

杏「チュッという響きは些か平穏ではないと思うのだが。」

「へ、平穏!平穏です!何もやましいことなんてありませんし!」

杏「では説明してもいいだろう?」

泰葉は慌てて治療室へと向かう。
杏寿郎は後をついてくる。

すると、前からしのぶが現れた。

し「あらあら、朝から賑やかですね?
煉獄さん、患者がいます。静かにしてください。
それと、うちの女の子を追いかけるのはやめて下さいね?」

杏「むぅ。泰葉さん、治療の仕方によっては勘違いされるかもしれん!気をつけて欲しい!」


「わ、分かりました!」

泰葉はしのぶの影に隠れながら返事をした。



杏寿郎は、少し不満そうだったが、冷静になったようだ。

し「ところで、煉獄さんは何の用なんです?」

杏「特にない!」

し「ここは遊び場じゃありません!用がないならお帰りください!」


そう言って、杏寿郎は追い出されてしまった。


杏「むぅ。」


しのぶに追い返されたら、仕方がない。
杏寿郎は来た道を引き返した。
すると、前から歩いてくる人影が。

あの半々で違う模様の羽織は…


杏「冨岡!!息災か!!」


大声をあげて手を振る。
すると、義勇は気づいたが、何故か後ろを振り返る。

てちてちと、義勇は杏寿郎の前までやってきた。



義「手を振っているから、俺の後ろにも誰かいるのかと思った。」

杏「よもや…。君に手を振ったんだが…」





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