第3章 蝶屋敷
善「ぜぇんぜんダメじゃないですぅ!!!
俺?俺に会いにきてくれたんですか⁉︎え、運命?運命なのかなぁ?」
善逸は泰葉の手を握ってクネクネしている。
泰葉は思わず苦笑いした。
「げ、元気いっぱいなのね。」
炭「おい、善逸。困っているだろう。それに、俺たち3人を気遣ってくれているんだ。」
真面目な顔で正論を言った。
炭「俺は竈門炭治郎といいます。あの時はありがとうございました。」
…あの時とは…無限列車に乗った日のことだろう。
こんなに色々な人から言われているのに、思い出せないのが歯痒かった、
「私は泰葉。西ノ宮泰葉です。
私、あの日列車に乗って、お弁当を食べた…とまでしか覚えてないの。
色々な人から話をされるんだけど、身に覚えがなくて…」
炭「え…そう…なんですか。」
善「俺の名前は、我妻善逸ですっ!記憶がなくても可愛いから大丈夫ですよぉ。」
泰葉に記憶がないと知って、ガッカリした様子の炭治郎。
善逸は相変わらず、手を握ってクネクネしてて
伊之助は…今度は腹筋をしている。
し「炭治郎くん。思い出せなくてもどかしいのは泰葉さんです。私たちに情報だけ与えられて、それに身に覚えがないんです。
ゆっくり思い出してもらえたらとは思いますが、煉獄さんが目覚めたら会ってもらおうと思っています。」
炭治郎はしのぶの言葉に頷いた。
炭「泰葉さん、すみませんでした。」
「気にしないで。私も少しでも思い出せたらいいのだけど。」
そこからは、4人で話をした。
伊之助は今度は中庭で木に頭突きをしている。
泰葉は心配したが、あれは彼の日課だと聞いて驚いた。
そういえば…と、泰葉は駅でのことを話し出した。
「炭治郎君たち3人以外の人は?」
炭「…?煉獄さんの事ですか?」
「その方は炎柱様…なのでしょう?
その方も、なんだけど後7人くらい一緒だったんじゃない?」
しのぶから以前聞いた話によると、炎柱の煉獄とこの3人が列車に関わった隊士であると聞いたが、それではあの大量のお弁当と数が合わない。
全員が?を浮かべているので
泰葉は売店での出来事を話した。