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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第19章 行き違い




しのぶに念を押されながら、泰葉も治療にあたる事になった。


「はい、これでしばらく様子を見てくださいね!」

泰葉は、治療を終えてにっこり笑った。

隊「は、はい!ありがとうございましたぁ!」

治療してもらった隊士は、周りに花が飛んでるんじゃないかと思うほどホワホワさせて出ていった。




ーーーーーーーーーーー


その頃、煉獄家は…


杏「ただいま帰りました!」


一見、いつもと変わらない。


千「兄上、お帰りなさいませ!
湯浴みをされてから朝食にしますか?」

杏「あぁ、そうしよう。
ありがとう。」


湯浴みをしている間に、千寿郎は朝食の用意をする。

千(あ、泰葉さんの作り置き、これで最後だな…。
今日、僕が作っておこう。)




湯浴みを終えた杏寿郎が戻ってきた。
居間で皆揃って朝食を摂る。

杏「うまい!」

杏寿郎は今日もたくさん食べていた。
千寿郎は、常備菜が切れた事を思い出した。

千「そういえば、泰葉さんが作っていってくれたものがこれで最後なのです。」


その言葉に杏寿郎が固まった。

杏「…これが最後なのか…?」

杏寿郎は、自分のお膳にのった小鉢を見つめる。
槇寿郎や、千寿郎よりも多めにのせられたおかず達。

その表情は、なんとも絶望感を漂わせた。


千「ぼ、僕も教えてもらったので、同じとは言えないかもですが、作りますね!」


千寿郎が、慌てて言うと
杏寿郎は力なく「ありがとう」と言った。



千(兄上がこんなにも落ち込むなんて…)


槇「泰葉さんは、その後は元気なのか?」


槇寿郎が杏寿郎に問いかける。
しかし、杏寿郎は眉を下げた。

杏「最近は任務も立て続けに入っており、なかなか会えていません。

おそらく、蝶屋敷で血液の提供などを行なっているかと思います。
胡蝶から特に知らせもないので、大丈夫だとは思いますが。」



杏寿郎はできるなら会いたいと思う。
しかし、任務や柱の仕事も疎かにはできない。
そのうち会えると思っていたが、中々難しいものだと肩を落とした。



その様子をみて、槇寿郎と千寿郎は顔を見合わせた。





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