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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第3章 蝶屋敷



バタバタバタバタ…


ドアの向こうが、いつもと違って騒がしい。

微かに聞こえてくる…男性の汚い高音。
「いぃやぁぁぁぁぁ!!!」と悲鳴。
それとアオイの怒鳴り声。

きっと大変な人が起きてしまったのね。

ドドドドドドドド!!


ん?なに⁉︎地鳴り⁉︎

バァンッ

いきなり泰葉の病室のドアが開いた…というより、ドアが無くなった…⁉︎

目を丸くして入口を見ると。
イノシシ頭が立っていた。
フンっと鼻息を荒くして。

伊「おい!お前!!俺と勝負しろ!!!」

「…はい?」

伊「お前、超強いだろ!勝負しろ!!そして俺はもっと強くなる!!」
アオイ達が鬼の形相で伊之助を追ってきた。

ちょっと言ってることが分からないけれど、このイノシシ頭に見覚えがある。

「…列車ではしゃいでいた、イノシシ!!」

泰葉は、思い出した!と指をさして言った。

「…っぷぷ」
アオイ達は笑いを堪えている。

「君、学生じゃなかったのね!じゃぁ、他のお友達も一緒なのね!」
泰葉は元気そうで良かった!と、嬉しそうにイノシシ頭の両肩をガシッと掴んだ。

「お前…っ、俺は嘴平伊之助様だ!!余計なこと言ってんじゃねぇぞ!!!」
伊之助は顔(?)を真っ赤にして、地団駄を踏んでいる。


伊「それより、早く表に出ろ!勝負だ!」
伊之助はそれしか言わない。

泰葉は眉を下げ、
「ごめんなさいね、私戦った記憶がないの。」
そう言って、自分の記憶が列車に乗ったまでだと話す。


それでも食い下がられそうだったが、案外素直だった。
伊「そっか…。分かった。
でも、早く思い出せよ!そして思い出したら勝負だ!」

そう言って自分の部屋へと戻っていった。


意外とあっさりと戻っていった伊之助に若干拍子抜けしたが、泰葉は伊之助が元気そうで良かったと思った。




また話せたら良いな…
…でも、私って鬼殺隊の人じゃないから、気安く喋っちゃダメなのでは⁉︎
っていうか、退院しないといけないのでは⁉︎

次、しのぶさんに会ったら退院日を教えてもらおう。



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