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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第17章 気持ち



しばらく歩くと、それぞれの分かれ道になった。


蜜「それじゃ、私と伊黒さんは甘味処に寄ってから行くので、ここで。」

「行ってらっしゃい、楽しんでね!」


泰葉はニコニコと手を振って見送る。
お互いにあんなに分かりやすいのに、気づいてないなんて、可愛すぎる。
あの2人は応援する以外ないだろう。



蜜璃達の姿が見えなくなったところで、泰葉はフワッと抱きしめられる。

「わっ!」

無「俺、ここでお別れなんだ。
泰葉の事、忘れないからね。
泰葉も、俺のこと…忘れないでね。」

抱きしめているのは無一郎。
無一郎は、泰葉よりも背丈があるはずなのに、上目遣いが上手だ。


(か、かわいー)


「もちろん!忘れないよ!また会おうね。」


キュンキュンしていると、義勇が無一郎を剥がす。


義「今朝は悪かった。
…その、今度食事でもどうだろうか。
お詫びがしたい。」


なんとも律儀な人だなと泰葉は思った。

「そんな、お気になさらないでください。
…でも、お気持ちは嬉しいです。
ぜひ、ご一緒しましょう。」


泰葉が義勇に微笑むと、義勇も頬を赤くしながら、少しだけ微笑んだ。


(あ、笑った…)


義勇が表情をあまり変えない理由は分からないが、笑うととても柔らかい雰囲気になる。

泰葉はもっと笑ったら良いのにな…と思った。


無一郎と、義勇は踵を返し屋敷へと帰っていく。
無一郎に義勇は「ずるい」と言われながら。






2人を見送り、杏寿郎の方を向くとなんとも複雑な表情をしていた。

「…?どうしました?」

泰葉は、煉獄家に荷物を置いてきたため、杏寿郎と一緒に戻るつもりだった。
もしかしたら、それを言っていなかった為戸惑ったいるのかも!と、泰葉は思う。

「あ、私まだ言ってませんでしたね!
荷物があるので、また煉獄家に寄ってから帰りたいのです。
ちゃんと言わないで、ちゃっかり付いてくるような真似を…
すみません。」


そう言って謝ると、
杏寿郎は「いや…」と、口を開く。


杏「泰葉さんは…皆に優しいのだなと思って。」




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