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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第17章 気持ち



杏寿郎の気持ちはよく分かる。
人間とは違う鬼という存在との戦い。
どうしても、命が付き纏う。
生に執着していては、立ち向かっていけないだろう。


しかし、自分たちも人間。
他人の幸せもだが、自分たちの幸せも願ったって良いのではないか。



天「俺は…未来を見たっていいと思うぜ。
見るのは自由だ、叶わなくともな。
それも自己責任。傷つきたくなければ、見なきゃいい。
でも、見たい理由ができれば、
生きて鬼を滅しようと思う。
そうすれば、また違った力が湧くってもんだ。」


杏寿郎はその言葉を聞いて感心した。


杏「宇髄、君は大人だな。
…そうか、そうだな。
未来を見るのは楽しいだろうな。」


嫁がいる事を羨ましいと言ったり、
未来を見たいと言ったり…



天「煉獄、お前がそう思うのは…泰葉か?」

杏寿郎は目を見開いて天元を見る。


杏「宇髄、なぜそう思う?」


天「え…、なぜって。
お前、泰葉に惚れてんだろ?」


煉獄は固まった。
しかし、心外だ!という顔をして。


天「は?待て!なんだよその顔は。
違うとでも言うんじゃないだろうな⁉︎」


杏「確かに彼女には何かを感じるが!
惚れているわけでは…」


天「いや、その何かが恋情だってんだよ!」


杏寿郎は、今までそんな感情を持たないのか、捨てたのかは分からないが、疎いにも程がある。


杏「宇髄、少々飲み過ぎているようだな!
この話は終いだな!」


天「はぁ…
あっそ。じゃぁ俺が嫁にもらっても良いんだな?」


そう言うと、またピシッと固まった。
目はどこを見ているのか分からないが、大きく見開いている。

天「不死川も狙うぜ?
冨岡だって泰葉を見る目が違う。
それに案外、時透が可愛さで掻っ攫っちまうかもしれねぇし。

…いいんだな?」


杏寿郎からだんだんと殺気が強くなってきた。

天(そう思ってるんだから、惚れてるんだろうに!)

天元は焦ったくて仕方ない。




杏「今日は飲みすぎた!
風呂は明日にして、俺は寝る!おやすみ!」


そう言って、適当に布団を敷いて横になってしまった。



宇髄は、先が思いやられると頭を掻いた。











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