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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第16章 歓迎会



泰葉は目を覚ました。

薄暗い部屋。
掛け布団がかけられている。

寝ていた?
あ、お酒を飲んだんだ。
しかし、どうなったのかが思い出せない。


隣の部屋から楽しげな声が聞こえて来る。


泰葉は、起き上がって布団をたたみ端に置いた。


そっと襖を開ける。
すると、しのぶがそれに気づいた、


し「気分はどうですか?」

「大丈夫、ありがとう。
…あの、私ってどうなった?」


その言葉に皆固まった。


蜜「な、何にも!眠くなって、寝ちゃったから!」


その反応が白々しかった。
確実にやらかしたのだろう。
部屋を見る限り、汚したりはしていないようだ。


「…何があったか分からないですが…すみません」

泰葉は手で顔を隠しながら謝った。






それからは大人しくお茶を飲む泰葉。

すると、蜜璃の視線に気づく。


「蜜璃ちゃん、どうかした?」


すると、

蜜「泰葉ちゃんの髪も、かわいいなぁって。
黒髪で、癖があって少しふわっとしてるでしょう?」


泰葉はこの癖のある髪が正直好きでは無かった。
雨の日には広がってしまうし、常に縛っていることが多い。


「ありがとう、でもなかなか扱いにくいのよ。
蜜璃ちゃんの髪の毛も可愛い色で羨ましいな」


そう言うと、蜜璃は少し落ち込んだ顔をした。

蜜「この髪ね…桜餅をたくさん食べたらこうなったの。」

泰葉は目を丸くした。

蜜「驚くよね。
この髪色でお見合いをしたら、子供に奇妙な遺伝をしたら嫌だって…
力も強いし、たくさん食べるから、熊や牛としか結婚できないって言われたの。」


泰葉は驚いた。
こんなに可愛らしい女の子に、そんな酷いことを言う人がいるのか。



泰葉はバンッとテーブルに手を置き、膝立ちになる。

「そんな男は、蜜璃ちゃんから願い下げよ!
人を見た目でしか判断していない!
こんなに心が綺麗で、
思いやりがあって
他人の良いところを見つけて言える。
天真爛漫で花のような女の子に
そんな酷いことを言うのは、男じゃ無いわ!」

泰葉の熱に驚く蜜璃。




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