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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第3章 蝶屋敷


しのぶは、泰葉が混乱しないかと心配した。
少し話をしすぎたかもしれない。

し「泰葉さん。すみません…少し話をしすぎてしまいましたね…。
今はとりあえず、身体を休めることに専念してください。
お粥などから食べられますか?」

泰葉は、静かに頷いた。

しのぶはアオイに食事の用意を頼んだ。

し「アオイの作るご飯はとても美味しいのですよ。早く元気になって普通のご飯も食べられるようになりましょうね。」
しのぶは両手をパンっと重ねて、にっこりと微笑む。

泰葉も自然と頬が綻び、
「それはとても楽しみです」
と微笑み返した。

しのぶは、その微笑みに一瞬動きが止まったが、直ぐにハッとして
「では、他の患者さんも見てきますね。」

と、部屋を出て行った。


泰葉は話の内容を思い返した。
私が…戦った?
第一、戦いってなんだ…?
鬼って…?


頭に限界がきた泰葉は、そのことをひとまず考えるのをやめて、蝶屋敷の事を考えることにした。

アオイさんといい、しのぶさんといい…美人だな。
食事も美味しいみたいだし…

そして一週間も寝込んでいたのか…

こりゃ大金のお支払いが決定されたな…と、冷や汗を流した。





しばらくして、アオイが食事を持ってきてくれた。
ゆっくりと身体を起こす泰葉。
一週間も寝込んでいたからか、身体のあちこちがギシギシと軋む音がした。
そして少し脇腹が痛む。

ア「痛みますか?」
「少しだけ。でも、我慢できなくはないです。」
ア「無理はなさらないでくださいね。」

アオイに手伝って貰いながら、食事を摂る。
久しぶりの食べ物だと、体中が喜んでいるのを感じた。

「ん〜、美味しい」
へにゃっとした笑顔を浮かべながら、お粥を口にする泰葉

ア「食べられるときには、出来るだけ食事は摂ってくださいね!」
顔を赤くしながら、ちょっとツンケンして言った。

「はい、分かりました。」


それから、アオイと少しだけ話をした。
この蝶屋敷の主はやはり、しのぶであった。
アオイの他に、カナヲという女の子もいるという。
そして、また少し幼い、すみ きよ なほ という女の子も働いているという。
みんな、鬼に家族を殺されてしまったりと身寄りのない少女達のようだった。




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