• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第3章 蝶屋敷




「こんにちは。ご気分はいかがですか?」
美人さんがにっこり笑って尋ねた。

「気分は、ぼーっとしていますが悪くはありません。」
泰葉はこの人が先生…なのかな?と、質問に答える。

「それは良かったです。
自己紹介をしましょう。私は胡蝶しのぶと申します。
そして、こちらが神崎アオイ。」

紹介されたアオイはお辞儀をした。

「私は西ノ宮泰葉です。」

し「泰葉さんですね。ここは蝶屋敷という場所です。
貴女が今回関わった、鬼殺隊という組織の療養所…病院のようなものです。」

鬼殺隊…?

「…そうなんですね。
大変申し訳ないのですが、私…列車に乗ったところまでしか覚えていなくて…」

私は鬼殺隊という組織に、何を関わってしまったというのか…。
今まで普通に生きてきた。
何も組織に属するようなことはしていない…。

し「あらあら。…そうなのですね…。」
しのぶは肩を落とし残念そうに微笑んでいた。

し「記憶がないのは仕方がありません。他の方々が目を覚ましたら貴女の事も聞いておきましょう。
…なぜここにいるのか、気になるでしょう?」

確かに。それは気になる。
そして、他の方々…という事は私以外にも同じように入院している人がいるという事だ。

「あの、私は怪我をしたのでしょうか?」
その質問にしのぶは少し深刻そうに頷いた。
し「列車に乗った…までは記憶があるんですよね?
…その続きを私が知る範囲で伝えますと、その列車には人を喰らう鬼が出ていたのです。」

しのぶの話によると、その鬼を退治する為に鬼殺隊という組織が動いていたらしい。
煉獄、竈門、我妻、嘴平という隊士が同乗しており、列車にいた鬼は倒され、そのまま脱線したという。
その後、更に強敵となる鬼が現れ、煉獄との戦いがあった。

し「…話によると、その戦いに加勢したのは、貴女 泰葉さんだったと…聞いています。
正式には一般の女性、としかありませんでしたが事後処理部隊が駆けつけたところ、その4人と一緒にいたのが貴女でしたので、おそらく間違い無いかと…」

私が…戦った?
今まで人を殴った事もない。

し「貴女の脇腹や、腕に打撲と思われるものもありました。頬にも傷を負っていました。
そして、一週間目を覚さなかったのですよ?」




/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp