• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第13章 能力



智幸は頷いた。
「今回、煉獄様にお会いしたかったのには、もう一件あります。

煉獄様、西ノ宮 紀彦という名前をご存知でしょうか。」


槇寿郎は目を見開く。

槇「…なぜ、あなたが紀彦殿を…。」


智「あなた様に助けていただき、私の義理の兄である西ノ宮紀彦は、泰葉の実の父親でございます。」



槇「何…⁉︎」

「私の…実のお父さん…」


智幸は話を続ける。


智「泰葉にも、いつかは話さなければならないと思っていました。
本人の記憶が戻ったら、伝えようと。」


智幸は泰葉を見る。
「これから、泰葉の本当の過去を話そうと思う。
いいかい?もし、自分で聞きたくなければ、席を外しても構わない。」


泰葉は首を振った。
「私、話を聞くわ。
それに、最近少しずつ記憶が戻ってきたの。」


それには両親も驚いた表情をした。
そして顔を見合わせ、頷く。




智「では、お話します。」



智幸の話しによると、
やはり西ノ宮家の一族は、高い戦闘能力を持っていた。
その力を求めて色々なところから狙われた。
そして、最終的には鬼舞辻無惨との戦いにより、一族は全滅した。


槇「しかし、泰葉さんはなぜ生きていたんだ…?」


泰葉は記憶を思い出す。
「…許婚となる方の家に…行っていた…」

花枝は頷いた。

花「西ノ宮家の女性は10歳を超えると、別の一族と許婚の関係を結びます。
泰葉はたまたま、その相手先に1人で出向いていたのです。」


泰葉が帰ってくるときには、一族の姿は無くなっていた。
血液一滴も残らず。


智「その惨状の処理を行なったのが、私たち今宮家となります。

西ノ宮家の一族の遺体はもちろん、血液一滴も残す事は許されませんでした。」

杏「なぜです?」


智「治癒能力が高いためです。」


「…治癒?」


槇寿郎が杏寿郎に話そうとしていたのは、この事だったのだろう。
槇寿郎は目を閉じた。



西ノ宮家の人間には特殊な能力が2つ。

戦闘能力

治癒能力



/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp