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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第10章 覚醒


その様子をニヤリと笑い、立ち去ろうとする堕姫。


炭「待て!許さないぞ、こんなことをしておいて。」


堕「まだ何か言ってるの?」


炭治郎の中でドクンドクンと大きく脈打つ。


泰葉をそっと寝かせる。

怒りに震える炭治郎。
怒りのあまり目は充血し、涙のように血が流れていた。


その中で、槇寿朗からの手紙が思い出された。

ーーーーーーーーーー
『君には凄い力がある。
日の呼吸の選ばれた使い手は、生まれつき赤い痣が額にあるそうだ。

だから、きっと…』



いいえ、
これは生まれつきじゃ無いんです。
だから選ばれた使い手では無いのでしょう。
でも、それでも人にはどうしても、退けない時があります。


人の心を持たず
理不尽に命を奪い
反省もせず悔やむこともない。

その横暴を
俺は絶対に許さない。

ーーーーーーーー

歩き出そうとする堕姫。
一瞬で移動し、炭治郎はその足をグンっと引っ張る。

いつのまにか、炭治郎の傷は消えていた。


炭「なぜ、命を踏みつけにする。」

その言葉で、堕姫の脳裏には無惨の記憶が映し出される。
炭治郎と重なる、一つ縛りの男。


『何が楽しい?
何が面白い?
命を何だと思っているんだ。』


堕「ごちゃごちゃとうるさいわね。
美しく、強い鬼は何をしても良いのよ!!」


炭治郎はとても冷たい目を向けた。

炭「分かった。もういい…」


堕姫に詰め寄っていく炭治郎。
堕姫も、今までと違う炭治郎に警戒する。


堕「血鬼術 八重帯斬り」

8本の帯を今までの比にならないくらいの威力で振るっていく。

炭「ヒノカミ神楽 灼骨炎陽」


燃えるような斬撃で帯を断ち斬る。


堕( 痛い!何この痛み…
受けたところが、灼けるように痛い。
うまく再生できない…)


炭治郎の動きは、今まで以上に速くなっていた。
すぐに炭治郎は堕姫との間合いに入り、頸に刀が向かった。

しかし、頸が帯のようになり、柔らかすぎて斬ることができない。

その瞬間、堕姫の帯が13本に増え、炭治郎に向かう。


だが、それは炭治郎には遅かった。

全てを受け流し、その帯は1箇所に集まっていく。
そして、纏まったところに刀を突き刺し、建物の屋根にドンっと打った。


堕「それで勝ったつもり?」


堕姫はグンっと引き、炭治郎ごと連れようとした。


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