第10章 覚醒
伊「お前、ずっと寝たた方が良いんじゃねぇか?」
帯( 何なの?落雷のような音が重なって2つになった。
あの黄色いのと、上から…)
ドゴォォン!!
上に風穴が空いた。
そして砂埃の中からその正体が現れる。
天元だ。
帯「この気配、柱!!!」
天元は一瞬にして帯を切り刻んだ。
帯は慌てて地上へと散っていった。
ま「天元様…」
天「まきを、須磨、遅れて悪かったな…。
こっからは、ド派手に行くぜ。」
天元達は地上へと急ぐ。
3人の妻たちは無事だった。
泰葉がここにいなかったとなると、本体のところにいる可能性が高い。
急いで助け出さなくては…!!
宇「どけどけ!宇髄様のお通りだ!!!」
伊「くそォ!速ぇ!!」
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散り散りになった帯は主人の堕姫の元へ戻っていった。
ギュルギュルと体に取り込まれていく。
炭治郎と泰葉は堕姫に攻撃を繰り出す。
ゴウッ
炭治郎が刀を振るい、泰葉は頭を殴ろうとした。
しかし
ビュビュンッ
消え…
堕「やっぱり柱ね。
あの方に喜んでいただけるわ!!」
いつの間にか、堕姫は建物の屋根の上にいた。
よく見ると、少し容姿が変わっているようだ。
すると、その時
男「おい、何をしてるんだお前たち!!」
まずい、この騒ぎで一般人が出てきてしまった。
堕「うるさいわね…」
泰葉は直感的に危険を察知する。
「炭治郎くん!避けて!!」
炭「だめだ!下がってください!建物から出てきてはいけない!!!」
すると、一瞬にして音もなく、建物ごと斬撃で切り刻まれてしまった。
炭治郎は、男を庇い肩から胸元に傷を負う。
しかし、あの斬撃にしては、傷が少ない。
不思議に思って前を見ると…
「泰葉さん⁉︎」
炭治郎を庇うようにして立っていたのは、泰葉だった。
泰葉は胸元、足が大きく斬られてしまっていた。
泰葉の血がぼたぼたと垂れる。
炭「何で…そんな…。」
「私じゃ…頸は斬れない…の。」
そう言って、膝から崩れ落ちる。
炭治郎は泰葉の血を止血しようと手で押さえた。