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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第10章 覚醒



一方で伊之助は炭治郎が来るのを待っていた。
しかし、なかなかやってこない。
痺れを切らした伊之助。


伊「惣一郎の馬鹿野郎が!!
俺は動き出す。猪突猛進をこの胸に!!」


すると、伊之助は部屋の中で高く飛び上がり

ガンッと天井に頭から突っ込んだ、


伊「ねずみ共、刀だ!!!」


伊之助の刀は2本。
その刀を持ってきたのは筋肉隆々な、ねずみ。

このねずみ達は、天元の使いである
『忍獣』

特別な訓練を受けており、極めて知能が高い。
力も強く、刀を一匹で一本持つ事ができる。


伊之助は刀を受け取り、今まで着ていた女物の着物を脱ぎ捨て、いつもの隊服姿になる。

伊「行くぜ鬼退治!

猪突猛進!!!」




ーーーーーーーー


その頃、天元は京極屋の旦那の元へ来ていた。

後ろからクナイを首に突きつける。


天「善子と雛鶴はどうした。
簡潔に答えろ。問い返す事は許さない。」


旦那はカタカタと震えながら答える。


旦「善子は消えた…
雛鶴は病気になって、切見世に…」

切見世…そこは病気になったりして、店に立たなくなった遊女が行く場所である。

天「これに関わっているのは、蕨姫か?」


旦那は答えない。
正直、後ろにいる天元よりも、得体の知れない蕨姫の方が怖かった。


天「信用しろ。
そいつは必ず俺が殺す。仇を討ってやる。」


その言葉で、旦那の頭に長年連れ添った妻、三津の顔が浮かんだ。
三津は態度を改めるよう、蕨姫に話をしに行ってそのまま帰らぬ人となった。



旦「そうだ。日の当たらない北側の部屋にいる!」


そういうと、気配がなくなり、周りを見回すが誰もいなかった。






天元は言われた北側の部屋に来た。

天「いない…
人を狩に行っている…。」

その時、嫌な予感がした。

天元はすぐに移動し、泰葉のいる店の部屋に入った。


天「泰葉!!!」


しかし、そこには誰もいなかった。

天元は焦る。
もし、泰葉の存在を鬼に知られてしまえば、連れ去られてしまう。
しかし、気づかれなかったら…
「喰われる…」



天元は走り出した。
一先ず切見世にいる雛鶴の元へ。
彼女が生きていてくれれば、何かしら情報を持っているはずだ。




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