I don’t want to miss a thing.
第1章 …I'll be there for you.
そろそろ積もりに積もった自身の想いの丈を椿木さんにぶつけてもいい頃か?
とぼんやりと天井を眺めながら考える。
手を繋いだ時に肩にもたれかかってきた時には、可愛すぎるその行動に危うく理性を失いかけたし、
そりゃ俺だって健常な男なわけで、
叶うなら、あの華奢な体に今すぐにでも触れてぇし、抱きしめてぇし……キスだってその先のことだってしてぇ
そんなことを時折考えてしまう事があるのは否めない。
それに、何よりも俺のもんだって周りに言いふらして、椿木さんに嫌だって言われるくらい甘やかして可愛がってやりてぇ
手応えは上々、今日の反応も良好……
そろそろ、だよな。
しかし、そうは思ってはいるものの、自分の想いが強すぎていつか彼女を傷つけてしまうのではないかと臆病な自分がいるのも確かなわけで。
自分にとっては、初めて好きになった女の子。
なんてゆーか、ちゃんと大事にしてやりたい。
でも、俺の彼女、となった瞬間に色々と制御が効かなくなって傷つけるという事態だけは避けたい。
今すぐにでも ” 俺のもの ” にしてしまいたいという気持ちと、手を伸ばすのが怖いという気持ちとで、頭の中は堂々巡りを繰り返す。
「……あー…やべぇな、俺全然余裕ねぇし。何かめっちゃだせぇじゃん。」
ルナとマナの寝息だけが響く部屋に、そんな俺の悲しい溜息がポツリと響いた。