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I don’t want to miss a thing.

第2章 …Please, don't stop the love.



「…やんっ……あ…タカちゃん…ダメ…」

沸き起こる情欲のまま、甘い凛子の吐息に誘われるように、俺は凛子の体に自身の体を重ねていった。

言葉と裏腹に物欲しそうな瞳と潤んだ唇。

時折、びくんと跳ねる上気した仄かにピンク色に染まった肌。

それら凛子の全てが俺を昂らせるには十二分すぎて、俺は逸る気持ちを抑えることが出来ない。

「……ダメ?…そんな良さそうなのに?」

凛子が好きな場所を思い切り突いてやれば、凛子の甘い吐息がまた一つ漏れた。

「……あんっ!…タカちゃん……」

「…ここだろ?凛子のイイとこ。」

凛子の反応に俺はまた気をよくして、律動を早める。

そうすれば、腰を動かすたびに、ずぷんっ…ちゅぷっ…と甘美な蜜音が静かな部屋に響いた。

「……凛子、聞こえる?中、すげぇヌルヌル。」

「…や…ぁっ!…恥ず…かし…!……あんっ…やっ……」

こんなに可愛い凛子の姿を知っているのは、世界でただ一人、俺だけ。

その優越感が俺の心をこの上なく満たして、どこか満たされない心を潤していくようだった。

もっと。

…もっと。

凛子が欲しい。

どんな凛子も見逃したくない。

切ないほどの激情が心の中で蠢く。

そんなことを考えていれば、


「…凛子、愛してる。」


なんて、中学生のガキが使うにはまだ早いような、そんな言葉が不意に俺の口から零れ落ちていた。

自分の一方的な欲望とは対角線上にいるようなその言葉。

しかし、俺が知りうる言葉の中で、今、自分が感じているこの想いを表現してくれるのは ”愛している” という言葉以外、見つかりそうになかった。
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