I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
「…へぇ~♡タカちゃんも嫉妬とかするんだね。」
なんて。
紙袋にチョコの山を詰め終わったらしい凛子が、俺の隣に座ると、何故かめちゃくちゃ嬉しそうにこちらを見上げた。
「…そりゃ俺だって、嫉妬くらいするワ。彼女だし。」
恥ずかしくて凛子の綺麗な瞳から目を逸らせば、頬に温かな感触。
チュッと可愛らしいリップ音が響くと離れていく凛子の唇。
「…へへへ、そんなの凛子だけかと思ってたから、何か嬉しいな。」
「…でもさ、みんなには感謝を均等に分断した生チョコだけ。タカちゃんには凛子のこ――んなに大きな愛がふんだんに閉じ込められた特別なチョコレート。手の込み様にしろ、想いの丈にしろ、やっぱ、タカちゃんに渡したチョコレートは特別仕様だと思うな。」
なんて。
両腕を目一杯広げると、薄紅色の頬でニカッと笑って見せた凛子。
そんな彼女に俺は毎度の事ながら、今日も今日とて掌で転がされているような気もしている。
愛しいと思う感情と同時に、ムクムクと湧き上がってくるのは下心。
正直、俺は今、凛子の事をブチ犯したい。
昨日の今日で、流石に俺、がっつきすぎ?
イヤイヤ、そんな事言ったって好きなんだから仕方ねぇって。
そもそも俺の理性を遠慮なくガンガンぶん殴ってくる凛子が悪い。
俺は凛子の身体をひょいっと持ち上げて姫抱きにすると、凛子の部屋まで運ぶ。
途中、「え!?タカちゃん!?」なんて凛子の驚く声が聴こえたけど、そんなのガン無視。
ベッドまでたどり着けば、凛子の身体を組み敷く俺。
「…さて、と。今から俺はお前のことを抱きます。ちなみに、もうこれ決定事項な。異議は受け付けねぇ。」
そう言って凛子の首に吸い付いて、舌を這わせれば、
「……ちょっ…タカちゃん!…集会は?!」
なんて凛子が俺の身体を叩く。
「まだ出るまで少し時間あるし、丁度いいっしょ。凛子に俺がどれだけ独占欲強いか教えとくのも悪くねぇかなって思って。」
悪戯に笑えば、凛子の白い肌は真っ赤に染まる。
俺は、綺麗な凛子の胸元にジュウッと一つ深紅の所有印をつけると、凛子の柔らかな身体に自身を沈めていった。