I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
「………はー、お前かわいすぎるよ、凛子。…でも、マジでヤバかったら言えよ。別にシようと思えば、これからいくらでも時間はあんだからサ。」
「…うん、ありがと、タカちゃん。」
そうして2人で微笑みあえば、まるで壊れ物を扱うかのようにゆっくりと、タカちゃんは律動を開始した。
滑らかにゆっくりと前後するタカちゃんの引き締まったウェストと、少し苦しそうに目を細めるタカちゃんの顔。
それらを見つめていれば、最初こそ痛かったものの痛みは徐々に和らいでいった。
何より、
今、タカちゃんと2人…たった1つにまじりあっている。
タカちゃんの愛を、存在を、全身で感じている。
そんな何にも代えがたい幸福感が、私の身体中を潤していった。
「……っ……大丈夫か?凛子…。」
「…んっ…きもち……あっ……」
「……ん……じゃあ、もっと俺と一緒によくなって…」
くちゅ…
ぱちゅんっ…
ずぷ……じゅぷぷっ……
タカちゃんが腰を波のようになめらかに前後させるたびに、静かな寝室には、2人の吐息と身体が重なる音がいやらしく響く。
そんなまだ慣れない水音に顔を染めるけど、
タカちゃんの熱くて大きなモノが私の中を優しく擦るたびに、
タカちゃんの綺麗な紫がかった瞳が、愛おしそうに私のことを見つめるたびに、
身体中にひどく甘い快感が広がっていって、もう離れることなんて出来なくなっていた。
「…凛子。」
「……タカちゃ…ん。」
タカちゃんが私の顔の横に腕をついて、
私の髪にキスを落として…
2人見つめ合って、どちらからともなく熱い口づけを交わせば、
ズプンッと身体の一際深いところまでタカちゃんを感じて、ビクンッと背中が弧を描いた。
「…あぁっっ…」
そして甲高い声が私の口から零れ落ちれば、
「…はぁっ…あっ…凛子、奥…どお?気持ちい?」
なんて、少ししんどそうに、それでも嬉しそうに眉を下げて微笑むタカちゃん。
「あっ……んっ……きもち…いよ?……タカちゃん…は?」
「…俺もすげぇよくて、気ィ抜いたらすぐイっちまいそう。」
凛子の中、まじでやべぇ…
そう言ってとろけ切った瞳で微笑んだタカちゃんの額には、じんわりと汗が滲んでいて、やけに妖艶にタカちゃんの綺麗な顔を際立たせていた。