I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
「……我慢すんなよ。…凛子の声、もっと俺に聴かせて。」
なんて。
チュッとリップ音を響かせて、私の指先にキスを落としたタカちゃん。
指先越しに、タカちゃんの熱くて濡れた瞳が私の瞳を射る。
そんな艶っぽい表情を浮かべたタカちゃんを瞳に映せば、私の胸はドキンッとまた一層大きな音を立てて。
ソワソワと恥ずかしくて不思議な感覚が背筋を震わせた。
「…ん、かわいいよ…凛子。」
タカちゃんのそんな甘い声がまた、私の胸をくすぐった。
タカちゃんが私の頬に触れるだけのキスを落とせば、あれよこれよという間に、身に纏っていた洋服は剥ぎ取られてしまう。
なんだかそんな行為でさえも、優しさと愛情に満ちていて、身体の奥がキュンと疼くのを感じた。
早くその熱い指で、私のこと、もっと触って?
ってもう一人の私が身体の中からタカちゃんに囁きかけているようで…。
こんなこと言うの本当に恥ずかしいんだけど、
タカちゃんに触れてほしくて、愛してほしくて、たまらない…。
そんな事を想った。
あっという間にタカちゃんの手によって、下着姿となってしまった私。
胸の膨らみや腰やヒップといった身体中の曲線が露出してしまえば、ほんの少しの冷気と、上からジッと私の身体を舐めるように見つめているタカちゃんの熱を帯びた視線に私は小さく身を震わせた。
「………タカちゃん…恥ずかしいから、そんな見ないで…。」
食い入るようにこちらを見つめているタカちゃんの瞳に耐え切れなくて、フイと顔をそらせば、
「…悪ぃ、予想以上にすげぇ綺麗で……」
なんて、タカちゃんは真っ赤な顔で口を覆った。
あ…また…。
そんな顔されたら、もっとタカちゃんに触れて欲しくて、たまらなくなるのに。
なんて。
ドクンッ…ドクンッ…と逸る胸に、「………ね……早く触って?」なんて、タカちゃんの手を誘導していけば、タカちゃんの重さが足の合間を縫って私の上半身へと重なった。
「…このバカ、あんま煽んなよ。優しく出来なくなんだろ。」
「…んっ…ふぁ…」
一度感じてしまえばとろけちゃう様な甘くて深いキス。
酔いしれていれば、パチンッと外されるホックの音。
そうすれば支えを無くした白い乳房が露わになって、露見した胸の突起にタカちゃんが吸い付いた。