I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
そうすれば、私の緊張を感じとったのか、タカちゃんはいつもみたいに私の髪の毛を優しく撫でると、
「……大丈夫、初めてだし乱暴にはしねぇから。」
痛かったらちゃんと言ってな?
なんて微笑んで、もう一度だけ愛おしそうに私の頭を撫でた。
どちらからともなく唇を寄せあえば、それはあっという間に緊張で強張った身体を優しく解きほぐしていく。
優しく髪を撫でたり、私の頬を撫でたりしていたタカちゃんの右手に自然と体温が上昇していく。
そしてその手が、耳を通ってから首筋を撫で、それから次第に胸の膨らみへと移動していけば、私の頬は紅潮していった。
服の上から優しく包み込むように撫でまわされたかと思えば、今度はやわやわと優しく揉みしだかれて…
初めての感覚に戸惑っていれば、タカちゃんの唇が首筋に触れる。
チュッとリップ音が耳元で響けば、ツツ…と熱くて濡れそぼったタカちゃんの舌が鎖骨のあたりから首筋をはった。
それから触れるか触れないかくらいの感覚で、タカちゃんの舌が私の耳を舐めまわせば、ピチャピチャと嫌らしい音がダイレクトに鼓膜に響く。
時折、タカちゃんの吐息が耳を掠めれば、恥ずかしさとくすぐったさとで私は身を捩った。
「………耳、感じる?」
なんて、タカちゃんが悪戯に耳元で囁くものだから、私の頬は一気に熱を持って。
「……わか…んなッ……やっ…」
やっぱり何だかいけない事をしているような、恥ずかしくてこそばゆい感情に包まれた。
胸をやんわり揉んで撫でていたタカちゃんの掌。
それはそのままゆるゆると腰の方へと下降していく。
そんなタカちゃんの手によって服が少し捲れ上がったかと思えば、触れるか触れないかくらいの指先が腹部を這っていった。
「…あっ……くすぐった…」
そう言って、耳元と腹部に訪れている不思議な感覚に身を捩れば、
「……じゃあ、ココは?」
なんてタカちゃんの親指が下着の上から胸の突起をなぞる。
私の身体は予想外の強い刺激にピクンッと飛び跳ねた。
不意に「…んっ」なんて口から零れてしまった嬌声。
恥ずかしくて思わず口を手の甲で塞げば、タカちゃんの大きな掌がそんな私の手をすくった。