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I don’t want to miss a thing.

第2章 …Please, don't stop the love.



「ってかさ、2人ってどこまでしたの?もうHまでした?」

「…ン゛ッ?!」

とある休日、エマちゃんに呼び出されたカフェ。

私がパンケーキを口にほうばった辺りで、エマちゃんの口からは爆弾発言が飛び出した。

「…ッゴホッ…ゴホッ…ッ!」

「ちょっとそんなにびっくりするぅ?!ホラ、お水飲んで!」

予想外の問いかけに、私は口に放り込んだばかりのパンケーキを盛大に喉につまらせて、

エマちゃんはと言えば、そんな私の様子に驚きながらも、クスクスと笑いながら目の前のコップを差し出した。

暫くして漸く息が整ってきたところで、もう一口だけ冷たい水を喉に流し込めば、こちらを覗きながらニマニマと口元を緩ませたエマちゃんと瞳があう。

「……で?…どこまでしたわけ?♡」

「………えっと…その……キ…キスまで?」

興味津々と言った様子のエマちゃんに、私が小さな声でやっと声を絞り出す。

「…え?!チューまで?!だって2人ってば、付き合う前にもうチューもしてたじゃん!」

エマちゃんが、アリエナイ!なんて言いながら身体を乗り出す。

「…ちょっと!!!エマちゃん、声が大きい!!!」

何事かとの周囲の視線に私が顔を真っ赤に染めれば、エマちゃんも「…ごめん、つい…!」と言ってもう一度腰を据えた。

「…でも、だってさ、もうそこまでしてたら付き合った後はもうHしか残ってないじゃん。…2人きりでいても全く進展なしってこと?」

「……いや……全く変化がないわけじゃないんだけど……」

「…ほうほう♡…と言うと?」

「……その……チューしてる時にタカちゃんの舌が入ってきたりとか……その…ボディライン撫でられたりとか…そういうのは一回あったけど………でも、そういうのはそれっきりっていうか………。」

そこまで言えば、エマちゃんは再びニマニマと緩みだした口元を押さえた。

人にこんなこと言うなんて恥ずかしすぎて、穴があったら入りたい………。

「…へぇ~♡凛子ちゃんと三ツ谷が…へぇ~♡……でも、何かちょっと意外かも。」

エマちゃんはパンケーキを一口頬張ると、フォークを口に咥えたまま、少し考えるように宙を仰いだ。

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