I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
「……タカちゃん。ぜーんぜん気持ち悪くなんかない。」
「………え。」
「……むしろ、タカちゃんがそんなこと考えてくれてたんだって思ったら、何か本当にすっごい嬉しい。」
ごめん、何か感動しちゃって言葉が全然表に出てこなかったの。
そこまで言えば、凛子はふわりと花が綻ぶように笑った。
「……そっ…か……よかった。」
そんな凛子の姿に俺はようやくほっと胸を撫でおろす。
そんな俺の様子を見ると、凛子はまた嬉しそうに頬を緩めた。
「………もしかして、タカちゃんって私が思ってるよりもずっと、私のこと頭の中で考えてるみたい?」
ニマニマと何故かとても嬉しそうな顔で、俺の顔を覗き込んでくる凛子。
「……あ?…悪ィかよ。」
なんて、凛子の勝ち誇ったような顔に、俺は少し恥ずかしさを覚えてフイと凛子から視線を逸らす。
そうすれば、凛子は、
「…んーん、全然!大好き、タカちゃん!」
なんて言っては、嬉しそうな顔して俺にギュッと飛びついてきた。
俺はそんな凛子のことを抱きとめると、思わず口元を緩める。
凛子の温もりを直に感じながら、早く全部着せてやりてぇな、なんて俺は一人笑みを零した。
そして、どちらからともなく近づけた唇が軽く触れあえば、俺達は瞳を合わせて微笑み合った。