I don’t want to miss a thing.
第2章 …Please, don't stop the love.
「……悪ィ悪ィ。いつも冷静なお前がそんな余裕ねぇ感じで俺に電話かけてくるとは思わなくてよー。」
「…そりゃ他の東卍のメンバーに聞くよりマシだろ。」
「……ハハッ、確かに。…で?凛子ちゃんが可愛くて理性ぶっ飛びそうだっつー話?」
「そうそう、そんな感じ。………凛子のことになると、俺マジで余裕なくてさ。…今日だって気付いたら、口ん中に舌入れちまうし……凛子は凛子で煽るような事言うし………何か、いつか凛子のこと傷付けちまうんじゃねぇかなって、たまにすげぇ怖くなんだ。……我ながら、クソダセェんだけど。」
そこまで言えば、ドラケンは「…へー、なるほどな。お前、凛子ちゃんにベタ惚れすぎてウケんな。」とまた笑った。
「…でもよー、三ツ谷に限って傷付けるようなことしでかすとは思えねぇけどな。…つーか、第一、お前ら付き合ってんだろ?別にいつそういう展開になったって、何もおかしくねぇだろうが。」
「…まぁそれはそうなんだけど…」
「…まぁ、なんだ。ちょっと待ってろよ、女達の意見も一応聞いてきてやっから。」
「……オウ、サンキュ。」
俺は何だかんだ言って面倒見の良いドラケンに、感謝した。
そうすれば、暫くして、
『おー、お前ら。ちょっと聞きてぇ事があんだけど。』
『あ?マッサージしてくれんならいいよ、ケン坊。』
『つーか、改まって何だよ、ケン坊。ひょっとして彼女でも出来た?』
なんて声が電話越しに聞こえてくる。
『いや俺の話じゃねぇんだわ。…で、俺が聞きてぇのは、フツー、女って付き合ってどんくらい経ったらヤッてもいいと思うわけ?っつー話。』
『アッハッハッハ!何その青い質問、可愛すぎね?別に好きな奴だったら付き合った瞬間でも付き合う前でもヤルでしょ。』
『…んー、ウチは3回目のデートまでは待たせるかも♡あんま早く身体許して軽い女って思われんのも嫌じゃん。』
『……でも、ウチ等みてぇな女はそこんとこ麻痺しちゃってるからね。育ち良い子だったら、3カ月とか半年とかは無理って子もいるよね。そういう子、昔仲良かった子の中にもいたし。』
『え?!半年ぃ?!それは流石に彼氏可哀想すぎじゃね?!干からびちまうよ!』
『確かに…。…まぁ結局、そんなん人によんだろって話だよ。』