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I don’t want to miss a thing.

第1章 …I'll be there for you.



「……さっきの凛子ちゃん、何かめっちゃカッコ良かったね!!!流石、タカちゃんの彼女(予約)!!!」

「…オイ、(予約)って何だよ、八戒。」

「え?だってまだタカちゃん、ちゃんと付き合ってって言ってないんでしょ?なら、予約みてぇなもんじゃん。」

「…ハハッ確かに。ま、明日には予約じゃなくて本物にするつもりだけどな。」

「え!?そうなの!?ようやく!?」

「もう流石にこれで事態も収束すんだろ。」

「………ちょっと止めてよ、何かフリみてぇじゃん。」

「…いや、流石にもう充分だわ。俺らの幸せな日々、マジでカムバック。」

「………。」

「……あ?八戒どうしたよ?」

「……………俺らの幸せな日々、マジでカムバック。………タカちゃん、かっけぇ!!!もう今の、今年の流行語大賞で決まりだよ!!!」

「…うっせ!あんま茶化すと振り落とすぞ、八戒!」


少し雪が降り出した寒空の下、坊主頭2人の明るい声が響いていた。





そして三ツ谷と八戒が無事に三ツ谷宅まで戻れば、バタバタと駆け寄ってくる柚葉と三ツ谷の妹ルナとマナ。

「…三ツ谷、凛子ちゃんは?大丈夫なのか?」

「「大丈夫!?」」

「おー、面倒かけて悪かったな柚葉。椿木さんならもう大丈夫だよ。今頃、病院で治療してもらってるはず。」

三ツ谷がそう言って妹2人の頭を優しく撫でてやれば、柚葉はホッとした表情を浮かべ、妹2人はまだ心配そうに、

「…本当に?ザケンナー倒した?」

「倒した?」

なんて口を開いた。


「ハハッ、ザケンナーか!倒した倒した!でも、最後の一撃は椿木さんが決めたんだぜ?すげぇだろ!」

「え!?ほんと!?凛子ちゃん、カッコイイー!!!」

「カッコイイー!!!」


三ツ谷が2人の言葉に軽く笑って応じれば、2人は、瞳を輝かせる。

そうして、


「「ふたりはプリキュア!」」

「闇の力の下僕達よ」

「とっととお家に帰りなさい!!!」


なんて言って居間ではしゃぎ出した。


そんなルナとマナの様子を眺めながら、三ツ谷、八戒、柚葉の三人は苦笑した。

「ハハッ…アイツら、ほんと単純だなぁ。」

三ツ谷のそんなボヤキが狭い部屋の中に明るく響いた。


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