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I don’t want to miss a thing.

第1章 …I'll be there for you.



柚葉ちゃんとエマちゃんが物騒なことを言い出したのを聞いて、涙を零しながらも笑いが一つ零れる。

「…ハハッ…2人ともありがとう。何か元気出た。………でもやっぱりこれは私の問題だから……自分で何とかする…。…東京卍會弐番隊隊長を背負ってるタカちゃんの隣に立ってても恥ずかしくない女の子でいたいから。」

私が涙を拭いながらそう言えば、2人は少し心配そうな顔を見合わせた。

そして目と目で会話をしたのか、「「…凛子ちゃんがそう言うなら。」」と呟いた後、

「「頑張れ!そんな女に負けんな!」」

そう言って2人は、拳をこちらに差し出すとニカッと笑った。

女3人、コツンと拳を合わせると目と目を合わせて笑い合う。

そうしている瞬間が、ひどく頼もしく心強いモノに思えた。





カーテンの隙間から眩しい太陽の光が差し込むと、エマと柚葉が次第に起き上がって大きな伸びをした。

結局朝方4:00頃まで語り尽くした女3人は、太陽が空高く昇きるまで、ぐっすりと眠り込んでいたのだ。

「…ふわぁ~もう12:00?…まだちょっと眠いや……ん、そうだ!朝食兼ランチに駅前に出来たパンケーキ屋さんとかどう?!ずっと行きたいと思ってたんだ~♡」

「お、いいじゃん!」

重たい瞼の隙間から、朝からスッキリとした顔つきでニコニコと楽しそうに喋っているエマと柚葉の顔を捕らえると、凛子はもう一度瞼を閉じる。

「…ほ~ら~、凛子ちゃんもそろそろ起きて!もうお昼!」

それに気づいたエマによって、身体を大きく揺さぶられ、凛子は漸く眠い目を擦りながら起き上がる。

「………ん゛~~~~~~~~~…………2人とも朝強いんだね~…」

大きな欠伸をしながら凛子がそう言えば、「朝ってもう正午だから!」なんてエマの元気な声が凛子の頭に響く。

「ハハッ、ウケる。凛子ちゃんってめっちゃ朝弱いんだね。」

「…うん、学校もいつもは遅刻ギリギリなんだ。」

「もう三ツ谷に起こしに来てもらえば?アイツめっちゃ適任。」

「…ん~?…確か前にタカちゃんにもそんなこと言われたけど…こんな姿見せられないよ。恥ずかしすぎるし、寝起きにあんな綺麗な顔で覗かれたら心臓に悪すぎ。」

凛子がそう言えば、柚葉とエマは楽しそうにケラケラと笑った。
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