I don’t want to miss a thing.
第1章 …I'll be there for you.
一方、三ツ谷と西園寺詩織を乗せたバイクのテールランプを見送った残りの面々。
「…あー、俺、凛子ちゃんが三ツ谷に距離置こうとしてんの、何かわかったかも。」
「……何かアイツまた面倒臭ぇことに巻き込まれてそうだな。」
「(…何か…漫画みてぇな展開だな……うわぁ~何だよ、あの女。この後の3人の関係はどうなってくんだ?…気になって仕方ねぇ!!!)」
「千冬ゥー。アイツ、そんな有名な奴なのかぁ?」
それぞれ思い思いの一言を呟く男達と、凛子の顔を思い浮かべて心配そうな顔をしているエマがいた。
「……マイキー、凛子ちゃんの家までウチのこと送って。今日は泊まりで女子会してくる。」
「は?何それいいじゃん、楽しそー!!!俺も行く!!!」
「ダーメ。今日は男子禁制。それに、マイキーは来たってすぐに寝るでしょ!」
「…えぇ~!ずりぃーぞ。俺だって凛子ちゃんの飯食いてぇのに!エマのケチ!!!」
「うるさい!ごちゃごちゃ言ってないでさっさとバイク出す!」
「…えー」
「は!や!く!だして!!!」
……無敵のマイキー相手に、この女の強さたるや。
幹部達は見慣れた光景に苦笑し、東京卍會の新参者達は2人のやり取りを見てエマに対して尊敬と畏怖の念を抱くのだった。