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I don’t want to miss a thing.

第1章 …I'll be there for you.



「…えーーーーーーー、ちょっとちょっと、なに今の!?ドラマ?!『…ん、可愛い』だって!不覚にもキュンとしましたあ♡ありがとございまーす!!!」

「ちょっと優美ちゃん、うるさい!!!」

キラキラとした笑顔で俺と椿木さんを交互に見つめる森田さんと、照れ50%、焦り50%といった表情で森田さんの口を慌てて塞いだ椿木さん。

「タカちゃんの可愛いは、”おはよう”みたいなもんだってこの間言ったじゃん!…わわ、みんなこっち見てるから早く行こ!…じゃ!またね、タカちゃん!」

そして、小声でそう続けると森田さんの背中をグイグイと半ば無理やり押しながら女子列の方へと椿木さんは去っていった。

「…ハハッ、森田さんって結構いいキャラしてるよな。」

そんな2人の後ろ姿を俺はクツクツと笑いながら見送る。

それにしても、可愛いがおはようみたいなもんって…

「…俺、イタリア人か何かだと思われてたりして。」

確かに最近椿木さんに可愛いって乱用してる気もするな、なんて、俺は一人苦笑した。

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