第3章 出会い
コナン「名前はコナン・ドイルからだけど、名字は作れないよ?」
「あ、そうだったね。」
安室「僕は安室透と言います。」
梓「私は榎本梓です!」
「来栖 みるくです。」
安室「可愛らしい名前ですね。」
「ありがとうございます。」
安室「あ、梓さん。あとは僕一人で大丈夫なんで良かったら。」
梓「いいんですか!ありがとうございます!」
梓さんは一度奥へ入り鞄を持って出てきた。
梓「みるくさん!また来てくださいね!お疲れ様でしたー。」
そう言って梓さんは出ていった。
安室「傷の手当、しましょうか。」
「いらないです。」
安室「ずっと笑ってるの、辛くないですか?」
「全く。これが普通なので。」
安室「そうですか。」
コナン「ねぇみるくさん!一緒に博士のところに行かない?」
「邪魔になっちゃうし私の家と真逆のところだからやめておくよ。」
コナン「あれ、博士のこと知ってるの?」
「…えぇ、横に住んでいる沖矢さんから聞いたから。」
安室「沖矢さん、ですか。」
「はい。彼とは小説の趣味が合うんですよ。」
えへへと笑ってみせるが、2人の警戒する目はそのままだ。
「やっぱり行こうかな。」
安室「僕も博士のところにサンドイッチ持って行こうかな。一緒にいい?」
コナン「みるくさんがいいなら僕はいいよ!」
「私はもちろん構わないよ。」
ポアロは閉じられ、一緒に博士のところに行くことになってしまった。
私は沖矢さんにはまだ会ったことがない。
知っているのは変装前の姿だけだ。
彼は覚えてくれてるのだろうか。
覚えていなかった時の事を想像してため息がでそうになる。
少し歩いて博士の家に着く。
コナン「博士ー!傷の手当してあげたい人がいるんだけど灰原いる?」
博士「傷の手当?哀くんならちょっと待っとれ。そちらの方は?」
「私、来栖 みるくと言います。えっと阿笠博士?」
博士「お、コナンくんに聞いたのかね?」
「あ、いえ隣の家に住んでいる沖矢さんに聞いたんです。」
博士「沖矢さんに?」
沖矢「呼びましたか?」
奥からピンクっぽい髪の男性が現れる。