• テキストサイズ

火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】

第21章 希(まれ)を込め、想う ˖☽°.*




「竈門少年達!久しいな!!」

「あ…っ!煉獄さん!!
 ご無沙汰しております!
 ふみのさんも!」

ふみのが炭治郎達に会うのは
無限列車の任務以来だった。
三人が嬉しそうに駆けてきた。

「炭治郎くん、伊之助くん、善逸くん、
 久しぶりね!元気そうで良かった…!」

「はい!お陰様で!
 ふみのさんもお元気そうで何よりです!」
「ふみのさぁ〜〜んんっ!
 俺もめっちゃくちゃ会いたかっ」
「善逸どけっ!!!
 オイ!!ふみ!!
 ようやく俺様の子分になる決心が
 ついたみてぇだな!??」

何でいつも割り込んでくんだよっ!??と、
善逸と伊之助が揉み合っていると
炭治郎がきょとんと杏寿郎を見た。

「…煉獄さんとふみのさんは…、
 何方かに行かれるんですか?」

「ああ、日輪刀を打ち直しに
 刀鍛冶の里に向かうところだ」

「そうだったんですね!
 …俺も先日、鋼鐵塚さんに
 刀を直してもらったのですが…。
 何度も折っているので、
 酷く怒らせてしまいました…」

炭治郎がしょぼんと落ち込む。

「竈門少年。刀鍛冶には手を煩わせて申し訳ないが、
 それだけ鬼に立ち向かっている証拠だ。
 気落ちする必要はない」

「煉獄さん…!ありがとうございます!
 俺、もっと強くなります!頑張ります!

 ・・・あれ、この…匂い…」

「…どうした?」
「炭治郎くん…??」

炭治郎が急に黙り込んだかと思うと、
突然何かを閃いたかのように、
ぽんっと手を叩いた。

「なるほど!!
 そういうことだったんですね!!」

「「「 …?? 」」」

「初めてふみのさんと煉獄さんにお会いした時、
 こう…何というか、甘いのに切ないような…。
 そんな匂いがしていたんです」

「「 …!! 」」

「でも今は、
 お互いを大切に想い合う、
 …あたたかくて、優しい匂いがします…!
 ふみのさんと煉獄さんは
 素敵な両想いだったんですね!!」

「えっ!?ウソッ!?炭治郎の鼻って、
 相手の恋愛事情も分かっちゃうのっ!?」

「よ、よもや!!
 竈門少年の嗅覚は凄まじいな!!」

「ふみのさんと煉獄さんは
 そんな関係なのかなって、
 勝手に想像していましたが…!
 やっぱり、そうだったんですね!!」

/ 545ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp