火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】
第13章 片想い − 恋咲く −
「ありがとうございます!師匠!」
欣善は蓮の頭をぽんぽんと撫でた。
「よし!午後からまた稽古を始めるぞ!」
「はい!よろしくお願いしますっ!」
蓮と欣善は、稽古を再開し、
日が沈むまで、鍛錬し続けた。
それから数日後。
蓮は、ふみのに瞑想を習いに
蜜璃と煉獄家に来ていた。
「蓮、最近何かいいことあった?
なんか、嬉しそうっ!」
「え?そお?」
「確かにっ!蓮さんのお顔、
何だかキュンとしていますねっ!」
「やっぱり?!私もそう見えたの!」
ふみのと蜜璃は
楽しそうに燥いでいる。
「あ!もしかして、例の水柱様と
何かあったの?!」
「んー!」
「え!なになに!蓮、聞かせてっ!」
「私も聞きたいです!蓮さんっ!」
「あ!杏寿郎くーん!
ふみのが話したいことあるってよー!!」
「よもや!何事だ!」
「ちょっと蓮っ!!!」
「何だ!ふみの!」
「な、何でもないの!本当にっ!」
「ほう、俺に何か隠し事か?」
「ち、違うわっ!」
「ではなんだ!」
「〜〜〜っ!
もう蓮ってば〜〜…!」
この二人、
そろそろくっついてくれると、
いいんだけどねえ
そんなふみのと杏寿郎の
微笑ましいやりとりに
蓮は目を細めていた。
蓮と義勇はこれから少しずつ
お互いを知っていくことになる。
蓮は心にに灯った
義勇への淡い想いを
ゆっくりと、
やさしくあたためていくのだった。