• テキストサイズ

火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】

第11章 煉獄家への継子



「…あっ杏寿郎が戻ったみたいなので、
 蜜璃さんのことを話してきますね!」

「あ、ありがとうございます!」

ふみのは居間を出て
玄関の方に歩いていくと
杏寿郎は玄関にある蜜璃の履物を見ていた。

「杏寿郎、お帰りなさい」

「ああ!少し遅くなってしまった!
 ふみの、誰か客人が来ているのか?」

「そうなの。杏寿郎の継子になりたいって、
 甘露寺蜜璃さんという方が先程いらっしゃって。
 居間にお通ししているのだけれど…」

「そうか!成程!
 継子を志望しているのか!
 俺からも話を聞いてみる!」

「うん!私、お茶を淹れてくるね」

ふみのは杏寿郎の分の湯呑みを持って
居間に向かった。



「失礼します」

ふみのは声をかけて
襖を開け、居間に入った。

杏寿郎に湯呑みを差し出すと
ありがとうとふみのに小さく伝える。

杏寿郎は蜜璃へ話しを続けた。

「甘露寺の思いは、十分伝わった!
 俺がこれから最終選別まで稽古をつけよう!
 勿論その後も継子として、君の面倒を見る!!」

「わああ!ありがとうございますっ!!
 私頑張ります!!」

「うむ!
 俺が任務でいない時は、
 ふみの、甘露寺の稽古を見てあげて欲しい!」

「…!でも私、まだ教えたことが一度も…っ」

「ふみのの実力なら問題ない!
 人に教えることで、自分の成長にも繋がる!
 ふみのの瞑想の特技を活かして
 全集中の呼吸や、常中も指導して欲しい!」

「うん…っ!私頑張るわ!
 蜜璃さん!
 不慣れなところが
 あるかもしれないけれど、
 私、精一杯努めていきますね!」

「…っ!師範がお二人もいて、私は幸せ者です!!
 必ずや、立派な鬼殺隊士になってみせます!
 甘露寺蜜璃、一生懸命、ついて参りますっ!
 よろしくお願い致しますっ!!」

「うむ!良い心掛けだ!!」

「こちらこそよろしくね!蜜璃さん!」

それから、杏寿郎とふみのによる
蜜璃の最終選別の為の稽古が始まった。





ふみのは
自分のことを慕ってくれる蜜璃を
妹のように可愛がった。

蜜璃は料理が上手く、
ふみのがまだ食べたことのない
洋菓子の作り方を沢山教えてくれた。

二人は稽古の合間を縫っては
菓子作りを楽しんだ。

/ 545ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp