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火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】

第11章 煉獄家への継子



翌朝、ふみのは蝶屋敷を出る前に
腕の傷をしのぶに診てもらっていた。

「出血も収まっていますし、
 大丈夫そうです。
 化膿止めを出しておくので
 忘れず内服して下さいね。
 あと無理も禁物です。
 任務の伝達もしばらく来ないと思いますので
 ご無理はされないように。
 また経過を見せにいらして下さい」

「はい、わかりました!
 ありがとうございました!
 お世話になりました」

ふみのはしのぶに頭を下げ、
診察室を出た。

玄関を出ると
杲が庭の木の枝に留まっていた。

「杲さん!」

呼びかけると
ふみのの腕に飛んできた。

「……マタ、大袈裟ニ言ッテ、ゴメンナサイ…」

「ううん、気にしなくて大丈夫よ。
 心配かけちゃって、ごめんね」

「要ニモ、注意サレタ…」

「あら…!
 そうだ!金平糖を買ってあるの!
 帰ったら一緒に食べましょ!」

「ホント!嬉シイッ!」

杲は嬉しそうに、カア!と鳴いた。


「ふみの!」

声のした方に振り向くと
杏寿郎と千寿郎が歩いてきた。

「ふみのお姉様!」

千寿郎は駆け寄ってくると
ふみのに抱きついた。

「千寿郎くん!」

「兄上から、ふみのお姉様を
 迎えに行くと聞いたので
 一緒に来てしまいました!」

「ありがとう、千寿郎くん!嬉しいわ!」

ふみのは千寿郎の頭を撫でる。

「さ!ふみの、家に帰ろう!」

「うん!」

ふみの達は
久しぶりに三人が揃った時間を
心から嬉しく思うのだった。



ふみのは帰宅すると
縁側で杲と金平糖を食べていた。

しばらく任務もなく
安静に過ごすとなると
ふみのは何をしようかと考え込む。

(蓮の言っていたことも気になる…。
 一度、一人で行ってみようかな…)

色々悩んでいると
月光が縁側に飛んできた。

「月光さん!久しぶりね!」

「蓮カラノ伝達!明日、蓮ガ非番!
 具合ガ良ケレバ、アノ場所ニ、行カナイカト!」

「そうなのね!体調は大丈夫!
 そうしたら、蓮に行けること、
 伝えてもらってもいいかしら?
 明日の朝、いつもの場所で待ってるねって」

「承知シタ!」

月光は返事をすると、空高く飛んでいった。

(何か手がかりが、見つかればいいのだけど…)

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