火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】
第2章 一族の破滅
ふみのは大きく息を吸って、
みちの茶色の透き通る瞳を見つめた。
(ああ、かあさまの瞳はなんて綺麗なんだろう。
こんな優しいかあさまの娘になれて本当にしあわせだ)
健蔵とみちが一緒なら、どんなことでも
乗り越えていけるとふみのは強く思った。
ふみのは自分はなんてしあわせなんだろうと
また泣きそうになるのを堪え、にこっと笑った。
それを見たみちも瞳を潤ませて、笑った。
「私の世界一可愛いふみの、大好きよ」
「私もかあさまが大好きです」
この時間がいつまでもずっと続いて欲しいと
みちもふみのも願った。