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イケメン戦国〜私の居場所〜

第7章 《戦国猫日記》羽黒との出会い


最初は信長様からスタート。

囲碁の石でするからひっくり返す作業はいちいち石を入れ替えなきゃいけないみたい。

2人とも真剣にオセロをしている。

信長「…。」

るる「…。」

パチンパチンと石を置く音が天守に響く。

初めはおとなしく見てたけど…つまんない。とてつもなくつまんない。

人間たちの石遊びは退屈だからこの天守を探検してもいいかな?

バサッバサッ

ん?これ何の音?

バサッバサッ

天守から張り出した板張りのところの欄干に何かいる。何あれ?

信長様も音に気づいた。

信長「羽黒か。」

羽黒…?

その羽黒と呼ばれた音の正体がこっちに飛んできた。

いや、でかいでかい。でかすぎるでしょ!!そして速い!!

信長様の肩にとまったのはでっかい鷹。

るる「信長様が飼われているのですか?」

信長「怪我をしていたので連れてきたが懐かれた。」

信長様が羽黒を懐かしむように眺める。

へぇ、そうなんだ。

すると羽黒が私に気づいた。信長様の肩からおりてこっちに飛んで来た。

ルナ「こんにちは。」

羽黒「こんにちは!ねぇねぇ、君はこの子が主なの?」

ルナ「そうだよ!とってもいい子なんだ!」

羽黒「私の主殿だってものすごく優しくて立派な方なんだよ!」

ルナ「私も信長様はとってもいい方だと思う。」

羽黒「でしょ?君たちはどこから来たの?なんか初めて会うなと思って。」

タイムスリップして来たってことは言わなくていいかな。話してもきっとわからないだろうし。

ルナ「ちょっと事情があって安土城に居候させてもらってるんだ。」

羽黒「そっか〜。じゃあしばらくここで住むんだ。」

ルナ「そうなるね。」

羽黒「ほんと?!私もっと君とお話したい!」

普段してること、ご主人様のこと…。たくさんお話した。

羽黒「ずっと気になってたんだけど主殿とるるは何してるの?」

ルナ「オセロっていう遊びをしてるんだって。」

羽黒「何だそれ。」

ルナ「簡単に言うと…陣取りみたいな遊びだよ。」

羽黒「へぇ。ルナは物知りだね。」

ルナ「そうかな〜?あ、決着ついたみたい。」
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