第7章 《戦国猫日記》羽黒との出会い
るる「負けました…。」
碁盤の上は真っ黒だった。
信長様初めてなのに強すぎない?!それに理解力がレベチすぎる…!相当IQが高いんじゃない?!
信長「なかなかに楽しめた。」
るる「それなら良かったです。」
るるちゃんがにっこりする。
信長「次は囲碁で勝負だ。」
るる「私にできるでしょうか…。」
信長「この俺が貴様に囲碁を教えてやる。」
今度は囲碁をするのね。私には楽しさがさっぱりわからないけど…。まぁ、るるちゃんが楽しそうだからいっか。
羽黒「主殿はね、この安土で1番囲碁が強いんだよ!」
ルナ「そうなの?!すごい!」
羽黒「ルナは何か得意なことあるの?」
ルナ「う〜ん…。特にないけど、高いところに登るのは好きだよ!」
羽黒「私は空を飛ぶの好きだよ!高いところからの眺めっていいよね〜!」
ルナ「うんうん!」
羽黒「たまに主殿と一緒に狩りに行くんだけどそのときは一緒に行こうよね!でっかいヘビとか狩るの!」
ルナ「…それ食べるの?」
羽黒「もちろん!」
即答…!鷹ってえげつないもの食べるんだね…。
羽黒「あ、ルナも食べる?」
ルナ「えっと、私は遠慮しようかな。」
羽黒「ルナって普段何食べてるの?」
ルナ「鶏肉だよ。」
羽黒「あ~!美味しいよね!まるごと食べるのいいよね!羽があるから食べにくいけど。」
…ん?
ルナ「まるごと?」
羽黒「え?鳥のまま食べるんでしょ?」
ルナ「違う!!お肉のところだけ蒸して食べるの!」
羽黒「あ、そうなの?てっきり自分で狩ってそのまま食べるのかと思ってた。」
これが弱肉強食の世界…。自分で言うのもなんだけど。
羽黒とは食べ物の話ではちょっと噛み合わなかったけど、気さくでとっても話しやすかった。
いつの間にか空は夕焼け色に染まっていた。