第6章 歓迎の宴
武将たちに挨拶してからルナと広間を出ると梅さんが待っていた。
梅さんと並んで部屋に続く廊下を歩く。
ルナ「にゃ〜。」
腕に抱いていたルナが伸びをして空を見上げた。
るる「わぁ…。」
現代と違って何も遮るものがない戦国の夜空にはたくさんの星が輝いていた。
るる「綺麗だね、ルナ!」
ルナ「にゃあ!」
梅「まるでるる様の言葉を分かっているようですね。」
るる「言われてみればそうかもしれないです。」
梅「きっとそうですよ。さぁ、そろそろ戻りましょう。部屋からでも綺麗な夜空が見えますよ。」
るる「ほんとですか!」
再び梅さんと廊下を歩く。
梅「庭から見る景色がとてもよろしいのですよ。」
るる「すごく楽しみです!」
そういえば庭がついてたっけ。タイムスリップしてからバタバタしてたから見たくても見れなかったんだよね。
しばらくして部屋に到着した。
梅「それでは私は片付けがありますので。褥は敷いてあります。」
るる「ありがとうございます。おやすみなさい。」
梅「ごゆっくりおやすみくださいね。」
梅さんがにっこり笑って部屋をあとにした。
部屋に入り庭へ出てみると、庭には自分と同じくらいの木に花が咲いていて、綺麗な夜空に映えていた。
ここなら夕日も綺麗に見えるかも!
縁側に腰掛けてルナと一緒に夜空を眺めているとどこからか物音がした。