• テキストサイズ

イケメン戦国〜私の居場所〜

第6章 歓迎の宴


どこから聞こえてくるんだろう?明らかに襖を叩く音ではなさそう…。

とりあえず部屋の中に入る。

))コンコン

なんか上から聞こえる?

るる「わあ?!」

見上げると天井の板が1枚外れていて、そこから佐助くんが逆さまに覗いていた。これにはルナもびっくり。

佐助「こんばんは。」

るる「なんだ佐助くんか…。びっくりした。」

佐助くんが畳にシュタッと着地した。

佐助「戦国ライフ1日目はどうだった?」

るる「さっきまで私の歓迎の宴をしてもらってたよ!」

佐助「あぁ、知ってる。天井裏から見てた。」

るる「嘘?!全然分かんなかった…。」

佐助「それが忍びだからね。」

やっぱり佐助くんってすごい!!プロフェッショナルだ!!

佐助「武将の皆さんはどうだった?」

佐助くんがきらきらした目で尋ねてくる。

佐助「小さいときから歴史が好きで中でも戦国武将は箱推しだ。」

るる「そうなんだ!」

佐助「うん。是非聞かせてほしい。」

るる「えっとね、みんな個性があって良い人たちだよ!宴も楽しかった!」

今日の宴であった出来事を佐助くんに話した。

佐助「良かった。君が笑顔になって。」

るる「え?」

佐助「ここに来てからずっと不安そうな顔してたから。」

るる「それ政宗にも言われた…。」

私ってそんなに分かりやすいかな?

ちらりと佐助くんを見ると近寄って来たルナを撫でていた。ルナもすっかり懐いたみたい。

佐助「この猫は君が飼ってる猫?」

るる「うん。ルナっていう名前だよ。」

佐助「もっと君の話が聞きたい。現代では何をしてたの?」

るる「高校生だから勉強ばかりだったかな。」

佐助「高校生だったのか。」

そこからたくさん話して佐助くんは天井裏から帰って行った。

るる「もう寝なくちゃ…。」

布団に入り今日のことを思い出す。

私のために宴を開いてくれたこと、武将たちのこと、佐助くんのこと…。みんなのことをたくさん知れた1日だった。すごく楽しかったし幸せだった。

私は幸せな気持ちで眠りについた。
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp