第3章 はじまり
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るる「ただいま〜。」
ルナ「にゃ〜ん」
家に帰って来るとルナが出迎えてくれる。
るる「ルナただいま。」
撫でてやるとゴロゴロ喉を鳴らしてすり寄ってくる。
時計を見ると…。18時30分。
るる「え?!もうこんな時間?!ご飯作らなきゃ!」
バタバタと手洗いや着替えを済ませ、ルナのご飯を用意する。
るる「ルナ、遅くなってごめんね。」
ルナはお腹が空いてたのかもぐもぐと食べ始めた。今日学校終わるの遅かったからなぁ…。よし、自分のご飯も作ろう。
作り置きしていた煮物を温め、味噌汁を作る。うん、我ながら上出来だ。
るる「いただきます。」
学校がある日はいつもこんな感じで生活している。両親はと言うと…長い間会ってない。
お父さんは単身赴任で東京にいるし、お母さんは海外で仕事が決まり、今はニューヨークにいる。
―3ヶ月前―
るる「…え?」
お母さん「ごめんねるる…。だからお母さん、しばらく帰って来れないの。」
るる「海外って…?」
お母さん「アメリカのニューヨークなの…。」
るる「そんな…。お父さんも行ったばかりなのに…。私はどうなるの?」
お母さん「ごめんね…。今は稼ぎ時だから断れなくて…。るるを連れていくわけにも行かないし…。ごめんね…。」
そう言いながらお母さんは謝るばかりで、お父さんがいない分をお母さんが働かないといけないって分かってたから私は何も言えなかった。