第6章 歓迎の宴
るる「皆さんが平和な世の中を実現するためにたくさん考えてたくさん戦って…。500年後の日ノ本は平和な世の中になったんですよ。」
500年後では戦国武将は有名だけど必ずそうだとは言い切れない。でもここが教科書とは違う時代だったとしても、私はここにいる人たちが500年後に大きな良い影響を与えた人たちだって信じてる。だってみんな暖かい人たちだから!
信長「…そうか。」
信長様が満足そうに笑った。
いつの間にかみんな集まって私の話を熱心に聞いてくれている。政宗はまだ寝てたけど…。人前であまり話したことなかったけどたまにはこういうのもいいかも。今度政宗にも聞かせてあげたいな。みんな楽しそう。
秀吉「信長様っ…。グスッ。」
信長「秀吉…。あまり飲みすぎるな。」
秀吉さんどうしたんだろう?
秀吉「私は信長様の右腕としてっ…。グスッ。」
光秀「秀吉は飲みすぎると少し厄介だ。」
るる「そうなんですか…。」
秀吉さんお酒弱い方なんだ…。信長様の顔が無表情になってる…。
信長様の腕を掴んで一向に離す気配のない秀吉さんが泣き叫んでいる。
すると目の前で三成くんが家康さんにお酌しようとしたけど派手に盃からお酒を溢れさせてしまった。
家康さんとてぬぐいで畳をお掃除。
家康「はぁ…。」
三成「申し訳ありません…。何かお手伝いを…。」
てぬぐいを取ろうとした三成くんの腕を家康さんが掴む。
家康「もうお前は何もしないでいいから。二次災害が起きる。」
三成「…?」
二次災害…。三成くんって天然なんだな…。とりあえず三成くん濡れてるからてぬぐい渡さなきゃ。
るる「はい、三成くん。てぬぐい。」
三成「ありがとうございます。」
広間の襖が開いて女中さんたちがやって来てお膳を片付けていく。その中には梅さんもいる。そろそろ宴はおしまいかな。私もお手伝いしよう。
立ち上がり梅さんのところへ歩いていく。