第6章 歓迎の宴
信長様のところに来た。
信長様は盃に入ったお酒を飲みながらるるちゃんの話を聞いている。いつの間にか上座にいた光秀さんも。2人とも随分と熱心に聞いている。どうやらるるちゃんは500年先のことを話しているみたい。
ここの人たちからしたら500年先のことなんて驚くことばっかりだろうね。何もかもが違うもん。
るる「あ、ルナ。」
るるちゃんが私に気づいた。信長様も光秀さんも。
トコトコと信長様のところに移動して親愛をこめてスリスリする。この度はるるちゃんと私をここに住まわせていただいてありがとうございます。これからお世話になります。
信長「貴様も俺に幸いを運ぶがよい。」
信長様がぽんぽんと撫でてくれた。
わかりました。この私のかぎしっぽでたくさんの幸いを引っ掛けて来ます!
るるちゃんと信長様の間に座る。
信長「それで、貴様のいた500年先は他にどんなものがあるのだ。」
あら、まだ話終わってなかったのか。お邪魔してごめんなさい。
るる「えっと…。空に大きい鉄の乗り物が飛んでたり…。」
信長「ほう…。」
それは飛行機だね。たまに窓の外から見えたよ。あれも人間がつくったものだよね。なんで鉄の塊を飛ばしてみようと考えつくわけ?やっぱり人間はおかしな生き物だ。
るる「飛行機と言って、それで人やものを遠いところへ運ぶことができます。」
光秀「異国へもか?」
るる「はい!」
信長「便利だな。戦はないのか?」
るる「一部の異国ではあるところはありますが日本…。日ノ本ではありません。」
光秀「何故だ。」
るる「それは…。きっと皆さんのおかげです。」
信長「俺たちのおかげ…?」