第6章 歓迎の宴
光秀「大丈夫だ。あの小娘にはしない。」
私の心を見透かしたように言った。
ほんとに?ていうか今私の思ってること読んだでしょ。エスパーなの?
猫はマタタビってやつでぐにゃぐにゃになるみたいだけど人間はお酒でぐにゃぐにゃになるんだ。初めてみた。政宗はほんとにお酒が飲めないみたい。私のなかではすごく飲みそうなイメージなのに。これも意外。
光秀「お前も飲むか?」
光秀さんがお酒の入ったおちょこを差し出す。
飲むわけないでしょーが。猫がお酒なんか飲んだら死にますよ?
フイッと顔をそむける。
光秀「ふっ、冗談だ。」
なんか光秀さんの冗談は冗談に聞こえないよ。意地悪だけど悪い人じゃなさそう。これからよろしくね。
ぴょんと光秀さんの膝に乗る。
光秀「どうした、意地悪されに来たのか?」
あ、何でもないです、お邪魔しました。このままいたら絶対何かされる。光秀さんには申し訳ないけど。
膝からおりて光秀さんを振り返ると光秀さん特製ごちゃまぜ丼を食べていた。
くせが強い…。
次は三成くんと家康さんのところ。
おぉ…。あなたもすごいことになってるね、家康さん。見事に料理が真っ赤ですよ。
じっと見つめていると家康さんと目があった。
家康「…あんたがこれ食べたらお腹壊すよ?」
あ、えっと、食べたいんじゃなくてすごいなって思って見てたんだけど。それって唐辛子だよね?辛くないの?
家康さんは平気な顔をして食べている。あ、またかけてるし。見てたらなんか喉乾いてきた。
トコトコと歩いて家康さんの隣に座る。
家康「なんで俺の隣に来るの…。」
水が入っている壺をつついてアピールする。
ルナ「にゃあ。」
家康「水…?」
そうそう。お願い!入れてください!
家康「はぁ。なんで俺が…。」
水を器に注いで置いてくれた。
ため息つきながらでも入れてくれるあたり優しいじゃん!ありがとう!!
家康さんにスリスリする。
三成「猫と戯れる家康様…。素敵です。」
家康「勝手にこっちに来るだけだから。」
三成「良ければ今度私の猫さんをお連れしますね。」
家康「はぁ?」
この2人は相性が悪いのかな?三成くんはそんなこと思ってない感じだけど…。家康さんはちょっと嫌そうな感じ。大丈夫かしら。ていうか三成くん猫飼ってるの?お友達になれるかな?