第6章 歓迎の宴
※ルナ目線※
るるちゃん、信長様のところに行っちゃった…。何話してるんだろ。
ていうかここの人たちクセが凄いんじゃ!!(某漫才コンビの人みたいになっちゃった。)せっかく今日は特選まぐろブレンドのカリカリに政宗のささみのトッピング付きだったのに。周りで色んなことが起こりすぎて味がわからないじゃない。
なんかこの人たちのところにいると何かしらの事件が起こりそう。
ご飯も食べ終わったし、るるちゃんも行っちゃったし、これからお世話になる人たちに挨拶がてら構ってもらおうかな。
最初は政宗から。
政宗のところへトコトコ行くと政宗がすぐに私に気づいた。
政宗「ささみは美味かったか?」
とっても美味しかったですよ、ありがとね。あれを毎日食べられると思うとご飯の時間が楽しみだよ!ていうか政宗料理するんだね。意外。
ルナ「にゃー。」
政宗に親愛をこめてスリスリする。
政宗「そうか。」
ちょ、痛いって。ガシガシ撫でるのちょっとは改めてよ!
政宗の手を逃れて隣にちょこんとおすわりする。
政宗「…。」
ねぇ、どうしたの。急に黙っちゃって。逃げたのまずかったかな。…なんか顔赤いけど大丈夫?
と次の瞬間、こちらに向かって政宗が座ったままの状態で倒れてくる。
ちょっと!!なんでこっちに倒れてくるの?!
ぴょんと避けて政宗を見るとぴくりとも動かない。
え?大丈夫?死んでないよね?
政宗「Zzz…。」
へ?寝てるの?
すると隣に座っていた光秀さんがお酒のとっくりを持ってクスクス笑っている。
光秀「こいつは酒が1滴も飲めないんだ。」
にやりと人の悪い笑みを浮かべ、私に話す。
確かに政宗だけお酒飲んでなかったよね。分かっててやったの?やばい、この人絶対敵に回しちゃいけない人だ。危険人物だ。ねぇ、るるちゃんにお酒飲ませたりしないよね?見るからに悪役の顔してますけど。