第6章 歓迎の宴
政宗「分かった。じゃあ宴のときには美味いささみを用意しといてやる。」
るる「ルナもいいんですか?!」
私もいいの?!あ、るるちゃんとかぶっちゃった。
政宗「るると一緒に来たんだろ。お前も来い。」
政宗がルナの頭をポンと撫でる。
ほんと?!美味しいささみ期待してるからね!でもこれからは『お前』じゃなくて名前で呼んで欲しいなぁ。しばらくお世話になる訳だし。でも猫は言葉を話せないから人間には伝わらないから思うだけ無駄だろうけど。
政宗「で、こいつの名前なんだった?」
さっきからるるちゃんが何回か言ってるでしょ。ルナだよ〜。名前聞いたんならちゃんと名前で呼んでよね。
るる「ルナって言います。」
政宗「ルナか。よろしくな、ルナ。」
政宗がルナを撫でる。
伝わっちゃった!エスパーか何かなの?!ちょ、撫でるのちょっと荒っぽい…。猫はガシガシ撫でるもんじゃないよ。ほんとだったらすかさず爪で攻撃するけど、今回は美味しいささみ用意してくれるって言ってるし攻撃しないであげる。…ほんとはだいぶ我慢してるんだけどね。私は優しく撫でられるのが好きだから。今回だけだからね。
??「入るぞ。」
ん?何か聞いたことある声…。
るる「どうぞ。」
秀吉「戻ってくるのが遅いと思ったら何してるんだ…。」
こいつだ!!初めて会ったときからるるちゃんを敵扱いしてる信長様大好き世話焼きマン!!おっと、言葉が悪くなっちゃった。ごめんなさい。たまにこうなるから私がメスの子猫だっていうことをお忘れなく。
秀吉「全く…。広間でみんなが待ってるから早く来い。」
政宗「はいはい。じゃあ宴でな。」
秀吉「朝餉、冷める前に食べとけよ。」
るる「あ、ありがとうございます。」
政宗「俺のことは政宗でいい。敬語もやめろ。」
るる「あ、うん。ありがとう。」
じゃあ私も政宗って呼ばせてもらうね。心の中で。
政宗と秀吉が部屋を出て行き、梅さんも立ち上がる。
梅「さぁ、召し上がってください。私は女中の様子を見てきますね。」
るる「はい、ありがとうございます。」