第5章 安土城にて
るる「ルナとお揃いですよ。」
政宗・光秀「ふっ…っ。」
スマホの画面の秀吉さんはルナそっくりの黒い耳が生えていた。秀吉さんは思わず自分の頭に手をやる。もちろん生えてないけどね。
るる「どうですか?」
秀吉「500年先の物は俺たちじゃ考えられない物ばかりだな。」
るる「あとで見返すこともできます。」
アルバムアプリを開くと今までに撮った写真が出てきた。さっきの集合写真、秀吉猫の写真、この時代に来る前に撮った丘の写真…。他にもたくさん。でもほとんどルナが写ってるやつが多いかな。
秀吉「あー…。さっきのやつはあんまり見ないでくれ。…政宗に光秀、いつまで笑ってるんだ。」
光秀「珍しい物が見れたな。…くくっ。」
政宗「本当に500年先の物は面白い物ばかりだな。…ふっ。」
三成「これは動くのですね…。」
ルナが写っている動画を見て三成くんが言う。
家康「すごすぎてついていけない…。」
みんな500年先の物を見て驚いている。
信長「るる、これはなんだ。」
信長様が右手に何か持っている。
るる「あっ…。」
それはおばあちゃんがなくなる前くれたネックレスだった。私の大事なおばあちゃんの形見…。多分お母さんやお父さんよりもおばあちゃんと一緒にいる時間の方が長かったと思う。すごく良くしてくれたんだ。よく一緒にお蕎麦屋さんに行ったのを覚えてる。
信長「この中から出てきた。」
どこに行ったのかと思ったらバッグに入ってたんだ。良かった…。
信長様からネックレスを受け取る。
政宗「それはなんだ。」
るる「ネックレスと言って…首につける装飾品です。」
三成「綺麗…ですね。」
るる「これは私のおばあちゃんの形見なんです。すごく大事な物で…。」
光秀「お前の両親はどうした。」