第5章 安土城にて
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るる「お待たせしました。」
私はショルダーバッグを持って広間へ戻って来た。
信長「なんだそれは。」
るる「今から説明しますね。」
ショルダーバッグの中身を畳の上に出していく。スマホ、家の鍵、本、タイムスリップする前に行ったコンビニの袋、その袋の中にはペットボトルのお茶とルナのカリカリ、そして私の大好きなチョコレートが入っている。
信長様たちはそれらをじっと見つめている。皆さんからしたら珍しい物ばかりなんだろうな…。
信長「これはなんだ。」
信長様がスマホを指差した。
るる「これはスマホと言って、えっと…。離れたところからでも連絡を取り合えることができます。」
光秀「ほう、便利な物だな。」
るる「他にも色々できるんですよ。例えば…。」
スマホの電源を入れてバッテリーを確認する。…72%。カメラアプリを起動する。
るる「皆さんここに並んでもらえますか。」
秀吉「何をする気だ。」
るる「怪しいことはしません。あとで皆さんびっくりしますよ。」
家康「怪しい物ばっかり出しといてよく言うよね…。」
政宗「面白そうだから早く並ぶぞ。」
みんなが並んだのを確認して、スマホの裏のカメラを指差す。
るる「皆さんいきますよ。ここ見てください。」
パシャッ
るる「はい、終わりです。これ見てください。」
今撮った写真を見せる。
政宗「これは絵か?」
三成「絵画にしては出来すぎですね…。」
るる「これは写真と言って、その瞬間を写した物です。あ!あとは…。」
某自撮りアプリを起動する。
るる「じゃあ…。秀吉さん、こっちに来てください。」
秀吉「今度は何をするんだ。」
るる「見てください。」
秀吉さんがスマホを覗くと…。