第4章 タイムスリップ?!
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広い城内を進んで部屋に案内された。
三成「ここがるる様のお部屋です。明日の朝、信長様が広間に来るようにおっしゃっていたのでお迎えに来ますね。」
るる「ありがとうございます。三成さん。」
三成「どうか私のことは『三成』と。敬語もおやめくださいね。」
るる「え、でも…。」
三成「お願いします、るる様。」
るる「分かった。じゃあ三成くん…でいいかな?」
三成「ありがとうございます。今日はもう遅いのでごゆっくりおやすみくださいね。」
るる「うん、おやすみなさい。三成くん。」
三成くんが出て行ったあと。座り込み今の状況を整理してみる。
るる「…どういうことなの?」
いくら考えてみてもこの状況を理解することが出来ない。キャパオーバーだよ…。
開けておいたキャリーバッグからルナが出てくる。
ルナ「にゃ〜ん」
するとどこからか物音が聞こえた。上から聞こえてくる…。
すると天井の板が外れて何かが降りて来た。ルナがびっくりして肩に乗ってきた。
るる「わぁ!」
??「こんばんは。」
こんばんはじゃない!!急に降りてきてびっくりした!!ていうか誰?!
??「俺の顔に見覚えはない?」
るる「…あ!」
降りて来たのは忍者みたいな格好をした人だった。その人は口元を覆っていた布を外した。
るる「石碑の前にいた人だ!」
佐助「覚えてくれていて良かった。俺の名前は佐助。」
るる「るるです…。何でここに?」
佐助「どうやら俺たちは戦国時代にタイムスリップしてきたみたいなんだ。」
るる「…へ?」
思わず変な声が出てしまった。タイムスリップって物語でしか知らないけど…。まさかそのタイムスリップ??