第4章 タイムスリップ?!
佐助「ここで見つかるとまずいから手短に話す。俺は大学院生で趣味でタイムスリップのことを研究してたんだけど…。」
私は話を聞いていて信じられない気持ちになった。ワームホールというトンネルのような抜け道みたいなのが開いて戦国時代に繋がったということ。それが開くのが本能寺跡付近ということなので行ってみたらたまたま私が巻き込まれたということ。しかもここの戦国時代は教科書と違うということ。確かに納得するところはある。じゃあこれって…。
るる「あの、1つ聞いてもいいですか。」
佐助「何?」
るる「これってドッキリ番組じゃないんですよね?」
佐助「ドッキリ番組でも何でもなく、これは現実だ。」
衝撃の事実。私は頭が真っ白になった。手短にって言ったけど内容が濃すぎるよ!それでも佐助さんは話を続ける。
佐助「俺はある人のところで雇われてて、今はその人のところで忍びをやってる。無職ではいられないから手に職をつけた。」
るる「すごい適応能力…。」
私にはそんな能力ないからすごく尊敬する…。ずっとこれがドッキリ番組だと思ったのが恥ずかしい…。
佐助「そろそろお暇するよ。夜もだいぶ遅いし。また会いに来るよ。また君の話も聞かせて。あ、俺のことは佐助でいいからね。」
るる「じゃあ佐助くんでいいかな?」
佐助「うん。じゃあまた来る。おやすみ。」
るる「おやすみなさい、佐助くん。」
佐助くんは天井裏へと姿を消した。…プロだ。
るる「はぁ…。疲れた…。」
まさかこんなことになるなんて…。ルナをみると「くわぁ」とあくびしてるのが見えた。
疲れたしもう寝よう。明日の朝、信長様に呼ばれてるし。
既に敷かれていた布団に入る。慣れない馬に乗って身体が疲れていたのもあり、私はすぐに眠りについた。